ことばの行方

ことばの行方

言葉はどこまで飛んで行くのだろう

【猫がトイレについてくる】こうして人は猫に篭絡されるのだ

猫がトイレについてくる

さてと、トイレにでも行こうかな

もぞっと動いたその瞬間に、今まで眠りこけていた猫がしゅばっと起き上がって、トイレまで先導してくれる。

 

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 尻尾をぴんと立てて人と並んで歩くその姿は、ガイドそのもの。

 

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こんな狭い家でトイレに迷うかっ!
というか、ジャマだ。ちょろちょろ動くなっ!

で、トイレのドアを閉めようとすると、聞き込みの中の刑事よろしく、閉まりつつあるドアの隙間に足を突っ込みブロックする。

仕方なく中に入れると、室内の点検と同時に体をすりすりしてニオイをつけたりタオルを引っ張ったりと、ひと暴れしてからトイレの隅に陣取りじっとこちらを見る。

 

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猫はクロゼットや押し入れ、タンスの引き出しの中など狭い場所が大好きだ。だが、いくら狭いとは言っても、トイレは猫にとって特別居心地がいい場所ではない。

そんな場所にまで同行してくれるなんて、コイツめぇ、わたしのことを相当愛しているんだな、なんてニヤニヤしたいところだけれど・・・普段は閉じられているトイレのドアがせっかく開いたのだから、すきを狙ってテリトリーのチェックをしているだけなのかも?

いやむしろ、猫からしたら自分のテリトリーを使う許可を人間に与えているくらいに思っている可能性も! 

そうだったら・・・愛じゃなくて監視かよっ!

 

 

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なぜ猫は人と一緒にトイレに入るのが好きなのだろう?  

飼い主への愛ゆえのトイレ同行なのか、テリトリーの監視なのか、トイレの使用許可を与えているだけなのか、それとも全く別の理由からなのか、なぜ猫は人と一緒にトイレに入るのが好きなのだろうか?

いや、そもそもそんな猫の行動の裏に明確な理由なんてあるのだろうか?

「愛は理解の別名なり」とインドの詩人が言うように、いとしさから人は猫のすべてを知りたいと願う。そして、分からないと思うともっと深く知りたいと思い、いとしさが募っていく。

だが、深く知ろうとすればするほど、猫の謎は増えていく。

そう。猫は人を翻弄するすべを知っているのだ。人と一緒にトイレに入ってみたり、お風呂をのぞきに来てみたり、猫でさえ意味がないと思っているかもしれない謎の行動を繰り返して、人を惑わせ篭絡することを知っている。

トイレの隅で人を見つめて座りながら、もしかしたら猫は必死でニヤニヤ笑いをこらえているのかもしれない。